Suup掲載店舗インタビュー①東急電鉄株式会社

あらゆる職種でリモートワークが進み、会社以外の場所で仕事をする人が増えています。それに伴い、様々なスタイルのコワーキングスペースや個性的なバックグラウンドを持つワークプレイスが登場していますが、遊休スペースを有効活用できるという点でも注目を集めています。

遊休スペースをワークプレイスに変身させる・ワークプレイスとして活用するには、どのような苦労や魅力があるのでしょうか?今回、『Suup』掲載店舗の中から、東急線沿線2駅の旧定期券うりばおよび休館中の自社施設をワークプレイスとして提供している東急電鉄株式会社にインタビューを行いました。

インタビューイー:東急電鉄株式会社・運輸計画部・澤口さん

■東急電鉄株式会社が運営する駅ナカ・駅チカシェアオフィス「TSO エキde work Kosugi」「TSOエキスル長津田」「TSO DENBUSワークスペース」

東急電鉄株式会社は、テレワークの定着や、住宅地近接のシェアオフィスの二―ズの高まりに対応し、2021年7月12日(月)より武蔵小杉駅・長津田駅の旧定期券うりばを暫定活用した個人向けシェアオフィスの提供を開始しました。 また、同年8月1日(日)より、前年2月末から休館中の「電車とバスの博物館B棟」についても、「大人がワクワクするアミューズメントシェアオフィス」をコンセプトとした個人向けシェアオフィスとして暫定活用を開始。『Suup』を介して月間500名以上が利用しています。

「TSOエキde work Kosugi」「TSOエキスル長津田」「TSO DENBUSワークスペース」詳しい施設情報はこちら

TSOシリーズのワークプレイス、オープンのきっかけと立ち上げ時の課題

Suupチーム:駅ナカ・駅チカワークプレイス「TSOシリーズ」のオープンのきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

澤口氏:2020年、定期券うりば6か所の閉鎖の決定と、コロナ禍における不特定多数の接触を避けるための「電車とバスの博物館B棟」の休館決定の折、「遊休資産化している場所を活用できないか」ということを考えていたところでシェアオフィスの案があがり、検討を開始したのがTSOシリーズのワークプレイスオープンのきっかけでした。

Suupチーム:立ち上げにあたっての苦労はありましたか?

澤口氏:駅係員のキャパシティや生産性との兼ね合いで、シェアオフィス自体は無人運営が前提だった中、「wifi環境はどう整えるか?」「入退室管理はどのように行うか?」「決済方法はどうするか?」といった問題に対し、設備投資をしてしまうと採算が合わない状況でした。互いのニーズが合うパートナーを探すことが大きな課題でした。

Suupチーム:そんな折、様々なご検討をいただいたうえで、『Suup』をご活用いただくことになりました。

澤口氏:『Suup』を使うことで、課題だった利用者の入退室管理だけでなく、決済システムまで一括でお任せすることができました。初期投資することなく、スピード感をもって運用開始できた点がとてもありがたかったです。他社様からは「自動ドアに設備投資をして利用者の入退室を管理する」などのご提案もありましたが、参入障壁を低くしていただいたのがSuupのアプリだったと思います。

オープンから約4か月。TSOシリーズのワークプレイスの反響は?

Suupチーム:「旧定期券うりば」と「電車とバスの博物館B棟」のワークプレイスはその場所特性から使われ方が違うだろうという当初の想定もありましたが、実際の反響はどうでしたか?

澤口氏:TSO DENBUSワークスペースでは実際にお客様へのヒアリングを行い、「思っていたより使いやすい」「博物館をワークプレイスにするとは画期的」「様々な普段と違った気分で仕事ができて面白い」など前向きなご意見をいただきました。旧定期券うりば2か所では、アンケート用紙を設置しており、アンケートでは「人流が多く、頻繁に自動ドアが空くのが気になる」等のコメントをいただき、ドアのセンサーを調整するなど細かな修正を加えてまいりました。こういった対応によってお礼のコメントをいただくなど、お客様の声にしっかりと対応することで、駅利用者のエンゲージメント向上にもつながっているのではと感じます。

Suupチーム:現在Suupには100箇所くらいのコワーキングスペースがありますが、順調なワークプレイスは、お客様の声を聞き、細かな修正を加え続けている点が特徴です。リピート率を大切な指標にするというところが、ポイントだと感じています。東急電鉄株式会社様はその点がうまくいっている理由だと感じました。

ワークプレイスを運用してみての課題と対応策

澤口氏:もともとの想定では「人流の多いスペースは利用者が多い」と見込んでいましたが、意外と周辺に人流の多いスペースのほうが利用者が少なく、苦労しました。

Suupチーム:最近はそのあたりも改善されていますが、どのような対応をされたのでしょうか?

澤口氏:そもそもワークプレイスがあること自体の認知度を高め、初回利用を促すことが課題と考え、駅利用者の導線を見直し、目線に入る場所にワークプレイスの広報物を設置しました。また、旧定期券うりばについては、人流が多いこと自体に心理的な入りづらさがあると考え、入室前に安心感を持たせるような丁寧な告知をするなどの工夫を施しました。そのほか、ご利用いただくお客様のご要望に応え、web会議を可能にしたり、旧定期券うりばでは、長時間利用がオトクな「1日最大利用料金」を設定するなど、細かな修正対応を行うことにより、改善していったと考えます。これらは、運用者向けのSuupの管理画面で、日々の売上管理や上記のような金額の変更・アプリ利用者へのメッセージ変更も簡単にできる点を活用してきました。現在は『Suup』を介して月間500名以上が利用しています。

今後の展望と、空きスペースを活用したいと考えている方へのメッセージ

澤口氏:上述のスペースは、1年間のトライアル施策として走り始めており、社としては継続か否かの判断があるので、まずは1年間、社としても良い事例になるように尽力していきます。ただ、駅には休憩室などまだまだ関連の遊休スペースがあるので、セキュリティの観点で問題のない場所についてはワークプレイス等に活用していくことも検討したいと思っています。

Suupを利用することで、初期投資がかからないので、ある意味、「やってみて撤退」の判断も可能です。遊休スペース活用をトライアルで実施してみたいけれど、投資額が懸念点にある方々にはSuupの活用をおすすめしたいです。

おわりに

『Suup』では、事業者の皆様に対し、遊休スペースのワークプレイスとしての活用サポートを行っております。「遊休スペースがあるが、どのようにワークプレイスにしたらいいかわからない」「ワークプレイスとして、費用や時間の設定方法がわからない」など検討の段階でも、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。

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